20歳。
人間で言っても、節目の年齢ですが、それが、小型犬でいうと
本当に、ものすごい長さだったんだろうなぁって、思います。
これまで、ココにも書いたことはなかったのですが・・・
うちの実家の親戚のお宅に、オスカーくんという、ワンコがいて
るっちゃん同様、ご長寿動物として、親類の間では、有名でした。
お迎えになったのは、るっちゃんがくる、もっと前。
そう、今から、20年も、前の事でした。
余談ですが、その親戚のお宅は、歴代、ずっと動物がいて、
私が初めて、文鳥を知ったのも、手に乗せてもらったのも
そのお宅でのこと(セキセイも、十姉妹も、いました)
近所では、大型犬はいたものの、室内で飼う、小型犬が、
ちょうど、知られるようになったころだったと記憶してます。
そのお宅の事情もあってか、犬に詳しいという、別の親戚に言わせると
「オスカーが、I家の、リーダーだと思ってるんだよね。もっと
ちゃんとしつけたほうがいいよ」って、そんな意見もありましたが
(素人目の私から見ても、そうかもなぁって思う節もありましたが)
気づいてみたら、10年をすぎ、白内障にかかり、目が見えなくなり
耳が遠くなり、聞こえなくなり、晩年には、声も出なくなりましたが
(私や、知り合いが訪問すると、においや、舌ざわり等、くんくん&
ナメナメすることで、ちゃんと、識別&認識できていたようです)
20年、ちゃんとI家の主として(ほんとにそんなつもりだったと思う)
ちゃんとちゃんと生き抜いたことは、すごいことだったと思います。
死因は、老衰。
晩年は、ずっと栄養がとり辛くなっていたので、定期的に病院のお世話に
なっていましたが、本当に、天寿を全うできたからか、霊園にて、焼いた
お骨は、ほんとうに真っ白で、キレイな骨のまんまだったそうです。
霊園の方からも・・・
「ずいぶんかわいがられてたんでしょうね」って、声をかけられたそう。
生き抜いて、生き抜いて、限界まで、めいっぱい、生きてくれたことに
I家の皆さんも、そして、その話を聞かせてもらった、私も、感謝の
気持ち以外、なーんにもないけど・・・・
どういう気持ちで、ここまで生き抜いてくれたのか、話を聞けるなら
聞いてみたかったなぁって、ふと、そんなことを思ったりしてました。
るっちゃんのことも、歴代のインコちゃんのことも、そして、
亡くなった、祖父母たちのことも、いろいろ、思ったり。
オスカーくんは、唐津の海が好きだったそうで、お骨になったのち、
最後のドライブへと、連れて行ってあげたそうです。
冬の寒い海は、駆け回ってた頃の風景とは、違いすぎてたかもだけど
大好きな海を、最後に、もう一度みれて、ほんとうによかったね。
なくなった人も、動物も、思いがけない人とのご縁を、取り戻してくれたり
することがあると言いますが、オスカーくんの場合も、またしかり。
たくさんのエピソードの数だけ、時間と、思い出と、あるんだな
と、しみじみ思っているところです。
どのエピソードをとってみても、人が感動し、納得させてしまうほどですもの。
長く生きるって、いろいろ大変なことも増えるかもしれないけど
その分、たくさん思い出があって、教えてくれることも多いということ。
うちの、テテ&キキも、オスカーくんにならって、
ご長寿目指して、楽しんで生き抜いてほしいと思います。
最後に、ペロペロと私の膝をなめてくれたとき、とてもあたたかく、
私を、歓迎してくれてるのがわかり、うれしかったことを、昨日の
ことのように思い出されます。
オスカーくん、ほんとうに、たくさんの思い出をありがとう。
あなたにあえてよかった。心から、そう思ってます。