2011年2月19日土曜日

テテの病気について思うこと

病気について書くべきか、考えていたんですが・・・

それも含めて、テテの記録だと思いますし、もし、何か
タイミングがあったりで、参考になる方がいらしたら
とも思ったので、さらっと書いてみようと思います。

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↓は、先月頭のテテ。

よくみると、おなかが膨れてて、かゆみというか、違和感のためか
このくらいから、足でおなかを触ってばかりいたのを思い出します。



テテは、こちらが何をやっても、動物病院の先生が、めいっぱい
アドバイスしてくださっても、一向に「タマゴ」から足を洗えない
そんなところがあったのですが(発情が強すぎると、先生・・)

それくらい、生命力にあふれ、何が何でも、タマゴを産み、育て
たかっただけだったかもしれないし、こちらがそれを理解しない
ゆえ、ますます、タマゴがエスカレートするという、悪循環に
陥っていたかもしれない、、と、思わなくもないわけです。

こちらも、あらゆることをつくした結果、行き着いた答えは・・

「信頼関係をマイナスにするより、テテがしたいようにさせて
あげよう」ということでした。乱暴なようでもあると批判もある
かもしれませんが、三年くらい、タマゴタマゴタマゴと・・・

タマゴにあけくれて、いっそ、それを受け入れたほうが、結果
タマゴが収まるかもしれないと思ったことと、テテの年齢も考え
タマゴが加速するより、収束する方向へ行くかもしれない・・

と思ったという理由からでもありました。

その時点で、多産から引き起こされるリスクや、症状、病気は
それ相応に想定済みで、その分、私達なりに、注意を払っていた
つもりでしたが、肝心なところで、遅れをとったことが・・・

今回、テテの命を縮めてしまったかもしれないという、後悔が
今も、消せないというのが、根っこにあるかもしれません。

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生後9ヶ月に入って初タマゴを産卵したのち・・・

毎月のように、タマゴが続き、タマゴ詰まりが起きぬよう、一時期は
夫が見てると「産卵が遅れてる(かも)」と心配し、夜な夜な、夫は
ファミレスや、コンビニで時間を過ごしたり(産卵は基本夜だったので)

ゲージをかえたり、実家にステイしたり、部屋やラックを変えたり
遮光カーテンで覆ったり、ゴハンをかえてみたり、キキが来たり
毎日、家のあちこちに移動してみたり、ドライブへ連れ出してみたり

まぁ、いろいろ策を練ってみたものの、効果が出たかな?と思っても
産卵の期間が、数週間延びればいいほうってくらいで。動物病院の先生に
相談しても、相談された先生が困るほどでしたが・・・

不思議と、タマゴつまりになることはなく(小さなタマゴを産んだことが
一度、テテが産んだ、最後の最後のタマゴは、形がいびつでしたが・・)

こんなに多産なのに、健康を維持できることがすごいというか・・

テテを、それでも、元気に過ごせるよう、産んでくれた、テテのパパ
ママは、本当にすごかったんだね~と、いつも、夫と話していたことを
昨日ことのように、思い出します。

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テテの産卵が、少し落ち着いてきたのは、私が出産後、実家に里帰りをし
テテも、キキも、夫も、まとめて、実家で過ごした、一ヶ月くらいの間と

4歳を過ぎた、春頃から、だったでしょうか。

タマゴ、タマゴという以前は、女の子にしては、おっかないほど
おしゃべりインコで、遊びも、いろいろやるほうでしたが・・・

タマゴに夢中になると、話はしなくなる、遊びもしない、こちらが
相手してほしくても、タマゴが気になるからか、さっさとげージに
帰ってしまうほどの、クールさで・・・

なんとも、寂しい時間も多く過ごしたものですが・・

今年の夏くらいから、タマゴでもないのに、何だか様子が変わった
気がしなくもなくて、私達なりに、観察体制を強めていたのですが・・・

体重も変わらず、食欲も変わらず、声も変わらず、でも
どことなく、様子が違ってるような気がした時点で、即病院へ
連れて行けていたなら、結果は、いくらか違ってたかもしれません。

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病院について、最初、うん○検診をしてもらおうと、テテを抱っこ
した先生が、おなかの異変に気づき、念のため、レントゲンと
エコーとりましょう。薬で治せるかもしれません、とおっしゃった
そうですが、想定以上に、ひどかったようで・・・

「卵巣のう腫」の診断を受けました。

もう、手の施しようがなく、「徐々に弱っていくだけです。痛み
止めくらいしかできません」といわれ、頭が真っ白になった夫に・・

「手術という方法もありはしますが、成功は保障できません。ただ
成功したら、しばらく入院して、退院できるかもしれません」と
いう案も出されたとはいえ・・・

少ない可能性にかけ、手術をすべきか、でも、そのまま、
天国へ行ってしまう可能性を思うと、とても決断できず

何日も、そんな余裕がないことは知りながらも、何日も二人して
めいっぱい悩み、悲しみ、考えて、それでも決断が出ず・・・

これまで、経験したことがないほど、苦しみぬきました。
(それでも、テテの経験した痛みに比べると、
大したことではなかったはずですが・・)

いろんな人たちから、さまざまな意見をいただいて、ただただ
涙したり、考えさせてもらったり、勇気をいただいたり・・・

そんな中で、決め手となったのは、「夫の夢の中に出てきたテテの話」
でした。夫の夢に出てきた、テテは、手術はしたくない、ただ、家族
みんなと一緒にいたい、ということを話していたそうです。

実際、テテを指にのせ「どうしたらいい?」って、聞いても
小さな声で「きゅっ」と返事をするのは、「しない」という
ときだけ。

そんなことで決めていいのか?と言われそうですが・・

私たちは、できることには限りがありすぎるけど、めいっぱい
できることをしようねと、夫と二人決め、それから、2ヶ月の
間、寝てもさめても「テテ、テテ、テテ」という日々を過ごす
ことになったのでした。

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テテには、卵巣の、のうしゅ、もですが、原因ははっきりしない
ながら、その時点で腹水もあり、タマゴのできそこないの殻も、
おしりに残っていたので、手術をするのであれば、殻も、一緒に
取り除きますけどと、先生が言われていたのですが・・・

手術はしないことになったので、ただ、ビタミン剤と、痛み止め
それだけしか、手の施しようがなく、「徐々に弱っていきます」
という言葉を、重く重く受け止めるしかなかったのですが・・・

保温体勢を、最大に強化し、こちらも、保温の温度差の調整が
うまくいくようになってきたころ(宣告から数日後)・・・


夫が「これ、何だと思う?」って、私にみせてくれたのは
どうみても「タマゴのできそこない」の、殻の塊でした。

保温や、栄養補給の効果があったからか、ずいぶん前に出来た
ままになってた(であろう)タマゴの殻を、テテ自身、自力で
産んだらしく、それ以降、腹水は、みるみる間に小さくなり

一時期は声も全く出せなくなっていたテテが、かわいい声で
私たちを呼んだり、部屋を飛び回ったり、元気な姿を見せて
くれることもありました。

このまま、病気全部を、治してしまえたら、どんなにいいか。

心の底から、そんなことを思ってしまうこともありました。

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それから、一ヶ月ほどは、気分がいいときは、かわいく鳴き、
部屋を思い出したように飛び回り、私達をみて、喜び、遊べと
せがみ、病気の為、確かに、弱ってきていたのは事実ですが

これまでにないほど、テテと、濃い時間が過ごすことができ
たくさん話をし、ベタベタとくっついて、とてもとても幸せな
時間を過ごすことができたのは、とてもよかったと思ってます。

このまま、ずーっと、一日でも、一時間でも長く
テテと一緒にいれたらいいのに・・・

毎日、これが最後かもしれないと、こころに決めながらも
一日、一日が、宝物のような、時間というのは

これまでの私の人生でも、これ以上のことはなかったかもしれません。

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今月に入り、のうしゅの勢いがましてきたのか・・

腹水ではなく、おなかがはれてきて、テテの声も、ほとんど
出せなくなり、呼吸に小さな小さな音が入り始め、おなかの
ふくらみで、立ち方も変わり、だるそうな、苦しそうな顔を
みせることも増えてきていたので・・・

それなりに、覚悟はしていたつもりでしたが・・

それでも、出てくると、べったり甘えて(甘えることじたい
かなり苦しかったかもしれませんが)、鼻をくっつけて
声にならない声で、いっぱい話をしてくれて・・・

そんなふうに思ってもらえて、私こそ、幸せだったと思います。

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テテの最後は、ほんと眠るように行ってしまいました。

寿命というより、めいっぱい生き抜いた動物は、最期は
眠るようにいってしまうと、聞いていたのですが・・・

テテは、5歳と、決して長い人生(鳥生)ではなかったかも
しれませんが、テテなりに、めいっぱい精一杯生き抜いた

そんな人生(鳥生)だったかもしれない。

勝手に、そんなふうにも思っています。


諦めの悪い、私は、それでも、もうちょっとくらい
一緒にいたかったと、今でも、そう思っていますが・・

夫が言うように、ここまでがんばってくれて、生きてくれて
本当にありがとう。よくがんばってくれたね。ありがとう。

そういって送り出すのが、いちばんいいのかもしれません。

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今日も、びっくりするほど、テテのことを思い出します。

すっかり忘れてたことまで、一日のあちこちに、家のあちこちに
テテの思い出がいっぱいなんだなぁって、またまた、びっくり
しています。

テテは、「また、ママが泣いてるっぴよ」と、たぶん
あきれ果ててると思いますが・・・

私も、そう思われないくらいには、しっかりしなくては。

そろそろKちゃんがお昼寝から起きるころだと思います。
さ、涙をふいて、しっかり、ママ業やってこようっと。